【お誂え】森健持　染名古屋帯（ペンギン・辻ケ花/夏紬地）[夏・単衣]

「辻ヶ花染め」という古典技法を使いながら、モダンで洗練された、すっきりした仕上がりの作品を届けてくださる森健持さん。
小倉先生から学ばれた確かな辻ヶ花の技法を受け継ぎ乍ら、森さんならではの感性で染め上げる作品の数々、素敵なのです。

発表される作品の古典的な辻ヶ花も素敵ですが、弊店はその確かな技術とセンスで生み出されるキュートな作品も大好き。
「大人可愛い」は、その土台となるべき品質とセンスがあってこそ適うものだと思います。

今回ご紹介いたします作品は、南極大陸のペンギンの名古屋帯。

お太鼓には、青みを帯びた淡いグレイ”灰青色”地にペンギンが仲良くお散歩中ですね♪
深き海、透き通った氷や白い氷山、雪の結晶…。
絞りのゆらぎのあるラインとカチンの墨描き、丁寧な染めで描かれた南極のペンギンたち。

南極の、と断定しているのにはワケがあります。
前腹には南極大陸が描かれていて、関東腹で現れる赤い丸は、そう、日本の昭和基地なのです。
このこだわりに心がときめくのですよね。

森さんのお洒落シリーズではもはや欠かせなくなったテーマに合わせた落款。
今回の雪の結晶の落款もとても素敵ですね。帯を締めてしまうと見えないことが残念です。

帯生地は夏・単衣向きにと織られた薄手のシャリ感ある紬地です。

お洒落着にどうぞ。