九寸織名古屋帯（読谷山花織/菱繋ぎ横段・六通柄）『着物・呉服えり新』

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九寸織名古屋帯（読谷山花織/菱繋ぎ横段・六通柄）

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紅系と青系、大きく二色に分けた菱文を繋げた大きな横段を中心に、
チロリアン刺繍のような愛らしき細段を織り上げた読谷山花織の名古屋帯をご紹介いたします。

まず、何と申しても特筆すべきは、この帯の文様の長さなのです。
二巻目の前（腹）柄からお太鼓柄まで、空けることなく織り上げた”六通”なのです。
作家作品ではよく拝見する「見えないところにも柄がある」六通ですが、産地物、この読谷山産地の花織の帯では殆ど見かけることがない六通ですから、贅沢でございますよね。

生成色のフラットな紬地に、それぞれ葡萄色と珊瑚色、露草色と水色の大きな菱を交差させ、幾何的な大きな横段を中心に織り上げつつ、藍鉄色で織り上げた細い段は、温もりを感じる愛らしさでとってもキュート。
しかも、この細段は三つの柄で織り上げているという凝り様に、職人さんの丁寧さや細やかさが作品から伝わってまいります。

お仕立ては垂れ先を無地、もしくは柄、どちらでもお選びいただけます。
折角たっぷりと織り上げて下さっているのですから、垂れ先に柄を出しても素敵でしょうね。

紬や小紋にどうぞ。