森健持　染名古屋帯（松皮取金彩市松/辻ケ花）野口『着物・呉服えり新』

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森健持　染名古屋帯（松皮取金彩市松/辻ケ花）

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素材	絹100％
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備考1	野口
備考2

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「辻ヶ花染め」という古典技法を使いながら、
モダンで洗練された、すっきりした仕上がりの作品を届けてくださる森健持さん。

この度ご紹介させていただきますのは、辻ヶ花染めに金彩の彩りを加えた作品。
新しい世界感を私達に見せて下さいました。

まず、帯のブルー地がとても綺麗。
柔らかい紬地に染められた薄縹色は、青味のある知的なブルー。
その青は、帯地の幾筋もの縦や橫の筋により、格子のようにも縞のようにも見えますね。

お太鼓は、大きな松皮菱の取り方の中に、梅や椿、虫食いなど、誰もが皆思い浮かべる”辻が花らしさ”を端正な筆致で描きながら、存在感を放つのが、深い紫、蒲葡色（えびぞめ色）の中に描かれた金彩です。
柔らかく且つ端正な金の葉が葡萄色に映えるのです。
ゆるりとした市松でキュートさを添えつつ、垂れ先の青に紫が映える、きりりとした作品です。

小紋や紬を中心に。
金彩とはいえ、静かな輝きですから、紬にももちろん大丈夫です。



▲写真は、未仕立て状態です。お仕立て時に、芯を入れて両脇約５分（約1.9cm）ずつ縫い込みます。









▲紬地です。

▲前（腹）の柄。

▲落款は、ご着用時にお太鼓の下へ隠れます。